wasyouのブログ

とある名古屋大学情報学部生が、興味のあることや理不尽に思うことについて語るブログ。言葉遣いが悪いので気分を害したらすみません。

無課金ユーザーから見た微課金の基準

 はじめに

俺が今ハマっているゲームに、原神というゲームがある。およそ1年と1ヶ月前に始めて、おそらく300時間は遊んだ。課金状況については、1度も課金したことはないと言ったら嘘になるが、一度だけGoogleアンケートで溜まったお金で610円の月パスを買っただけで、自分のお金を使ったわけではないので微課金というよりは無課金と言ったほうが適切だろう。

 自分の話は置いといて、「微課金」という概念について思うことがあったので今回はそこをメインにして話す。色々ネットを漁っていると、「月2~3万までは微課金」「月5000円までなら微課金」のような意見があった。個人的にはそういう意見には賛同できなく、微課金は月1000円までだとおもっているので、以下にそう判断した基準を挙げていく。(あくまで自分の価値観なので、他人が異なった価値観を持つことを否定していない)

 

1:有料ソフトと比較して妥当かどうか

有料ゲームの値段を考えてみると、スマブラマリオカートなどが7000~8000円で、マインクラフトなどは2000円や3000円。こういうソフトと比較した際に、2万円を1つのゲームに払うのは常識的ではないと思うし。5000円だとしてもそれを毎月払うのは微課金とは呼ばないと考える。

「毎月1本5000円のゲームを買うのと同じ」という意見も見られたが、あくまで1つのゲームに払う額としては多いという話だし、それこそ有料ゲームなら最初の1回を払えば無限にできるので、微課金の基準の回答としては適切ではないと思う。

 

2:他のサブスクリプションサービスと比較して

ゲームの課金額は月額で表される風潮があるので、当然ながら他サブスクサービスと比較して議論するのが効果的だと思う。有名なサブスクサービスを挙げてみると、Spotifyが月額980円、Apple Musicも980円、アマプラが500円、ネトフリが980~1980円、Huluが1000円前後、Youtubeプレミアムが1180円、dアニメが500円など、ほとんどのサービスが1000円前後に収まっている。このことを考えると、ゲームというジャンルの違いはあれど月5000円を1つのサービスに払うのは高すぎると考えるのが普通だと思うし、月3000・2000でも「微」とは言えないのではと思う。

 

3:その他製品やサービスとの比較

2と同じような内容だが、サブスク以外の日用品などとも比較してみた。

iPhoneと比較

日本で1番売れているスマホで、課金ゲームをする人にも馴染み深いアイテム。スマホの中では高額な部類で、「新型iPhoneを毎年買い換える」と聞くと身構える人も多いだろう。しかし、今年発売されたiPhone13シリーズは10万円なので、月額で言えば8000円。しかも12シリーズを下取りに出したとするともっと安くなって5000円ぐらいになる。

②電気代・ガス代・光熱費との比較

インフラなんだからそりゃそうだろと言われるかもだが、毎日絶対に必要になるこれらのサービスは一人あたり平均月2000円ほど

③高価な家電

ダイソンの掃除機や空気清浄機、ロボット掃除機、60インチの4Kテレビ、高性能PC、ドラム式洗濯機電動歯ブラシ、6ドア冷蔵庫、お風呂モニターなどなど、日々の生活をより豊かで便利にするこれらの家電は、単価は高いものの一度買えば長く使える。

値段は上を見ればキリがないが10万~30万ほどで十分高価と呼べる、5年は使えるので1年あたり2~6万。これらも月額に直せば1800~5000円だろう。

④車や住居

家電よりもさらに高価だが、使う年数もさらに長くなる。500万のかなり良い車を10年使うとしたら、月額2万。住居は値段がバラバラすぎるが、8畳ワンルームとかだと月5万とかかな

 

挙げればキリがないのでここまでにするが、こういった製品やサービスがこれだけの値段に収まる中、月額2万円は果たして「微課金」と呼べるのだろうか?

 

自分の考える基準

無課金:0円

説明省略。

微課金:~1000円

1つのゲーム・サブスクとして見た時に妥当なレベル

中課金:~5000円

1つのゲーム・サブスクとして見た時には高いと感じるが、かなり思い入れのあるゲームに対しての課金だと言われればまだ分かるレベル

重課金:~2万円

ゲームの範疇を超え、高価な家電製品やiPhoneと同じぐらいの値段になる。ここから自分の理解が追いつかない

廃課金:2万円~

1つの製品やサービスに対する月額のコストとしてはこの金額を超えるのは中々見つけられないレベル。

 

さいごに

多くのサイトやSNSのコメントなどで「月2万までは微課金」のような価値観については反論せざるをえない。「収入によって微課金のラインが変わる」という意見も言いたいことは分かるが、そういう主観的なものさしで語るよりも、他の製品やサービスとの相対的な価格を考えた基準の方が議論としては適切だと思う。「イーロン・マスクにとってはテスラなんて安い」なんて言っても、一般的にはそれは当てはまらないのだから言う意味がない。他の車と比べて、他の製品と比べて高いんだからそれは高いのである。課金も同じで、月収10万だろうが100万だろうが、他のゲームやサブスクと比較して高いのならそれは微課金とは言わないだろう。

ここまで言ってきたが、無課金であることを誇ってはいないどころか、課金者のおかげで無料でゲームができているのでむしろ頭が上がらないと思っている。娯楽として何にいくらお金を使うかは個人の自由なので、それに口をはさむつもりは全くない。家族だったら口をはさむけどね